宝塚市講演会・相談会レポート

担当=村上敏彦(宝塚)

  

2018414()14時から宝塚市男女共同参画センター会議室「ソリオ24 階で講演会・相談会を開催しました。

春とはいえ、肌寒さの残る中、6(夫婦1)のご参加を頂き、8名のNPO会員が個別相談などに当たりました。今回の開催では、新聞社への開催案内記事の掲載依頼に対して朝日新聞と神戸新聞の2紙に掲載をいただき、事前に一般から3件の問い合わせがありました。

講演会の講師は暮松春夫理事長。前半の1時間は相続に関する講演でした。法定相続では配偶者と子、配偶者と兄弟姉妹などの相続分について事例を交えた説明があり、遺言による相続では相続財産のはく奪における欠格と廃除の違い、被相続人の生前に贈与、または遺贈を受けた特別受益者、相続人でなくても、被相続人と特別の関係があった特別縁故者などを中心とした講義がありました。

後半の1時間は遺言・遺留分・成年後見判度などに関するお話でした。遺言では経費はかかっても、安全性と確立性があり、家庭裁判所への検認手続きも要らない公正証書の有用性が強調されました。成年後見制度については、高齢化の進展に伴う認知症などで制度の利用が増加の一途をたどっている実態が明らかにされました。 

講演後、1時間近くの相談会では、4組の相談者から熱心な質問が出され、70歳代後半の女性からは数人いる兄弟姉妹の相続人に対し、特定の兄弟姉妹に相続させる方法の質疑応答など有意義な会となりました。